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「時間有休制度」導入の経緯

福利厚生・手当

投稿:2025.12.26

「時間有休制度」導入の経緯

-「1時間」の休みが、チームと“私らしさ”を支える-

 

ケアプロ在宅医療には「時間有休制度」があります。
これは、有休休暇を1日単位や半日単位だけでなく、「1時間」単位で取得できる制度です。
今日は、この「時間有休制度」という一つの制度が、どのようにして生まれ、私たちの働き方や組織の文化にどう影響しているのか、その裏側にあるストーリーをお話ししたいと思います。

私達は、「在宅医療の課題を解決し、"私らしくいきたい" を支える社会を創造する」をミッションに掲げています。
私たちが大切にしているのは、ご利用者様やそのご家族の「想い」だけではありません。
私たちと共に働くスタッフ一人ひとりの「私らしくいきたい」という想いも、同じように大切にしています。

1.「たった1時間」が持つ、大きな価値(スタッフの視点)

在宅医療の現場で働くスタッフたちは、日々、専門職としての高い意識と情熱を持って、ご利用者様の生活に寄り添っています。
しかし、同時に彼ら・彼女らも一人の生活者です。子育て中の親であったり、自身の健康管理が必要であったり、あるいは学び続けたいという意欲を持っていたりします。

もし、制度が「1日」単位でしか休みを認めなかったらどうでしょう。

「今日は午後から子どもの三者面談があるから、本当は2時間だけ中抜けしたい。でも1日休むしかないか…」
「午前中に歯医者の予約を入れたい。1時間あれば十分なのに、丸一日休むのはなぁ…」

このように、「制度」が理由で、個人の生活と仕事の間に不必要な摩擦が生まれてしまうのは、とても残念なことです。

「時間有休制度」は、この摩擦を解消します。
「1時間」単位で柔軟に休みが取れることで、スタッフは自分のライフスタイルや突発的な用事に合わせて、仕事をより効率的に、そして“私らしく”組み立てることができるようになりました。
それは、貴重な有休休暇を無駄にせず、本当に必要な時に、必要なだけ使えるという、当たり前のようでいて、実はとても画期的な「働きやすさ」の実現でした。

 

 

2.「スタッフの便利」と「組織の効率」を両立するWin-Winの仕組み

この制度について考えるとき、私たちは「スタッフが使いやすいから」という視点だけでは導入を決めませんでした。
もう一つ、非常に重要な視点がありました。それは「管理する側」、つまり組織全体にとってのメリットです。

一見、1時間単位で休みを取られると、管理が煩雑になり、組織にとってはマイナスではないか、と思われるかもしれません。しかし、現実はその逆でした。

例えば、先ほどの「2時間だけ休みたい」スタッフが、制度のせいで「1日」休まなければならなかったとします。
この場合、スタッフは希望していない6時間分の休みと給与(有休)を得ますが、組織側から見れば、本来働いてもらえるはずだった6時間分の労働力を失っていることになります。

これは、スタッフにとっても組織にとっても、決して「益のある」状態とは言えません。

「時間有休制度」は、スタッフが必要な時間だけ休み、残りの時間は通常通り業務に戻ることを可能にします。
これにより、スタッフは無駄な休暇消化を防げ、管理側は不要な人員の穴を防ぐことができます。

まさに、使う側(スタッフ)と管理する側(組織)の双方にとって有益な、「Win-Win」の制度だったのです。
私たちは制度を考えるとき、このように一方向だけのニーズになっていないか、という視点を非常に大切にしています。

 

3.「できない理由」ではなく「どうやったらできるか」

しかし、このWin-Winの制度を実現するまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

「1時間単位で有休を管理するなんて、バックオフィスの計算や管理が非常に煩雑になる」

導入を検討した当初、この課題は大きな壁として立ちはだかりました。
確かに、月々の勤怠を締め、給与を計算するバックオフィスの負担は、単純に考えても何倍にも膨れ上がることが予想されました。入力システムから、残数管理、計算方法まで全て見直さなければなりません。導入検討において、この煩雑な管理体制をどう構築するか、かなり苦労したのを覚えています。

ここで、多くの組織が陥りがちなのが、「できない理由」を探してしまうことです。「管理が大変だから無理」「コストがかかるから見送ろう」と。

しかし、私たちは立ち止まって考えました。 「現場のスタッフがより働きやすくなるのは、どちらか?」 「組織として、本当に大切にしたい価値観は何か?」
私たちの答えは明確でした。それは「現場が良くなる制度、現場が使いやすい制度にしていく」という視点です。

理念を実現するために、この制度は「やるべきである」という結論に達したとき、私たちの思考は「どうやったらできるか?」という一点に集中しました。

もちろん、導入のメリットとコスト(手間)は比較検討しました。管理が煩雑になることは事実。しかし、一度仕組みを組んでしまえば、自動的に計算できるシステムを構築することも可能です。それは「乗り越えられない壁」ではなく、「乗り越えるべき課題」であると判断しました。

「できない理由を並べてもキリがない。やるべきであるならば、どうやったらできるか」。この考え方こそが、ケアプロ在宅医療の文化を形作っています。
そして、現場を支えるために、「無理」と一蹴せず、やろうと取り組んでくれるバックオフィスメンバーがいることが私たちの強みでもあります。

 

4.理念を“現場の当たり前”にする力

そして今、あれほど導入に苦労した「時間有休制度」は、私たちの職場にとって「当たり前」の制度としてすっかり定着しています。

スタッフは日常的にこの制度を活用し、仕事と個人の生活をより高い次元で両立させています。
そして、その「当たり前」の裏には、働く「ひと」を大切にし、「私らしくいきたい」という想いを組織として本気で支えようとする私たちの理念があります。

私たちは、理念をただ掲げるだけでなく、それを日々の業務や働き方、そして今回のような「制度」という具体的なカタチに落とし込むことを追求し続けています。

「時間有休制度」は、そのほんの一例に過ぎません。
これからも私たちは、「どうやったらできるか」という前向きな思考で、ご利用者様にとっても、そして私たちスタッフにとっても、より良い環境づくりに挑戦し続けます。

 

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