ケアプロスタッフの紹介
投稿:2018.11.15 更新:2021.02.19
訪問看護を志したきっかけ|ケアプロ新卒訪問看護師 内野実由[前編]
年間約55,000人の新卒看護師が誕生する内、最初に訪問看護にチャレンジする新卒訪問看護師は数十名とまだわずか。なぜ新卒から訪問看護師を志したのか。就職する時にどんなことを考えたのか。そして、就職して半年がたった今、どのように感じているのか。ケアプロで新卒から訪問看護にチャレンジしている内野実由さんに聞いてみました。 <プロフィール> 2018年、武蔵野大学看護学部を卒業。学生時代に被災地支援のボランティアや地域交流の活動などアクティブに活動。その後、ケアプロにて新卒から訪問看護にチャレンジしている。 |
訪問看護師に興味を持ったきっかけを教えてもらえますか?
もともと看護師になることを決める時に、福祉職になるか看護職になるか悩んでいて、母が福祉職ということもあって、生活を支えるという視点で一緒に利用者さんと進んでいきたいという想いがありました。ヘルパーの資格を取って福祉職と看護職の違いをみてみると、医療的ケアが必要な人がいっぱいいて。しかもそれがヘルパーさんだと出来ないことが多くって。その現実を見た時に看護師で知識があればできることが広がるんだなという感覚があったので、看護師に進みました。
学生の時にヘルパーの資格を取ったのですか?
高校2年生の時に資格だけ取って、ヘルパーとして働いていたことはないんですけど、実習などで現場を見る機会がありました。
そうすると、高校生の時から訪問看護に興味があったんですか?
大学に入るまでは訪問看護という職種を知らなかったです。でも、生活を支える視点を持った看護師になりたいなという想いはありました。具体的に訪問看護を知ったのは大学2年生の時なんです。石巻でボランティア活動をしていて、そこで知り合った往診医の先生とお話する機会があって、そこで訪問看護や在宅医療について具体的に知ることになりました。
最初に訪問看護を知ったときはどんなイメージでしたか?
もともとボランティア活動をしていた時に、ボランティア団体の人が「近所にいる世話好きな人になりたい」と言っていて、「あっ!それってなんだんか温かいなぁ~」と思って、自分もそういう風になりたいと思いました。だから、訪問看護とかってそういうイメージです。
あと授業で同じタイミングで訪問看護師の秋山正子さんが取り上げられているプロフェッショナル(TV番組)をみて、「看護師っぽくない看護師だな」と思いました。(笑)
高校生の時の「生活を支える看護師になりたい」っていう想いと、実際に知った訪問看護の仕事がそこでマッチしたような感じだったんですね。
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実際に就職するまでにはどのような就職活動をされたんですか?
最初は病院見学も行きましたし、並行して訪問看護の見学も行きました。それで、まずは病院に就職したほうが良いのか、訪問看護からの方が良いか、悩むようになりました。
どんな点で悩んだのですか?
相談をした先生から、「新卒で訪問看護に行くなんてありえない」とか「私だったら絶対しない」とか、「看護師一人しかいないのに判断できるのか」とか、マイナスな意見を持っている先生が結構多かったので、もともとそういう意見があることすら知らなかったので、話を聞いて世間的にそういう意見の方が多いことを知って不安になりました。
不安になって、そのあとはどうしたのですか?
その不安を減らすために、実際に訪問看護に見学に行ったり、あえてマイナスな意見を聞くようにしてみたり。世間的にどういうイメージを持たれているのかをあえて聞いて、じゃあ実際に周りの人がが思っていることは現実的にどうなっているのか、ギャップがあるのかっていう点を確認するようにしました。
マイナスな意見を聞くのって辛くなかったですか?
最初はマイナスな意見を聞くのが怖くて、あまり周りに訪問看護師になりたいことを言わないことが多かったんです。でもその問題が見えていないことのほうが怖くなってきて、そうしたら積極的に意見を聞くことができるようになりました。
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最終的に、病院か訪問看護か、決め手は何でしたか?
実際にやっている先輩を見れたこと。ケアプロで働いている先輩を見れたことや、同じ志を持った学生に会うことができたから、大学の外に出てみたら意外にそういう人っていっぱいいるんだな、一人じゃないんだなと思えたことが大きかったです。
ケアプロのやっているHome Care Lab(※ケアプロが運営している訪問看護のエピソードを元に対話から学びを深める勉強会)とか、全国新卒訪問看護師の会のイベントで、新卒訪問看護師の人が現場でどういうことで悩んでいるかとか、訪問看護師って何にどう感じているのか、利用者さんとの関わりとか、、、そういう話を具体的に聞きながら、自分の経験も先輩達と話せたので、訪問看護で働くイメージがより持てました。あと、どちらも会社じゃないところでのイベントだったので、自分のことも素直に話せて、自分事としてイメージがしやすかったです。
あと、ケアプロだから就職しようと思えたというのも大きいです。
同志と知り合えたことで具体的にどんなことが良かったですか?
そもそも新卒から受け入れているステーションが少ないので、そこの情報交換とか、お互いの悩みを共有できること。やっぱり、訪問看護に行くということを友達にいうことすらためらうこともあったので、同じ想いを持ってそこの悩みを共有できる人がいることは、とても心強かったです。今も月イチで会ったり、入社した直後は毎週電話してました。(笑)入る前は同じような悩みを抱えていても、入職すると事業所ごとに進め方や新卒の抱えている問題が違っているので、それぞれの悩みを共有して支え合っています。あと、やっぱり同期と話しているとモチベーションが上がります。
先程、「ケアプロだから就職しようと思えた」とありましたが、具体的にケアプロは何がよかったんですか?
一番大きいのは、何か自分が問題にぶち当たった時に一緒に向き合ってくれる人がたくさんいるということです。あとは、決められたことをルーチンでやる看護じゃない、自分で看護を創り出していけるところとか、創り出したものを会社として実践していっていいという風土、新しいことをやることへのハードルが高くないところですかね。最初の見学だけではそこまで感じ取れなかったのですが、何度かケアプロの先輩の話を聞くうちに、そういうケアプロの風土が伝わってきた感じです。
自分で考え、看護を創っていくところが、ケアプロを選んだ決めてだったんですね。